寄席という異空間


日曜日に家族で鈴本演芸場に出かけてきました。
http://www.rakugo.or.jp/

金曜日の横須賀出張の帰り、同僚の寄席通いをしているM君から、寄席の情報を聞いて、彼がすすめる番組(出演者構成)だというので、行くことにしたものです。さんざん笑って楽しめました。

家の最寄り駅を11時すぎの電車で行って、湯島駅から歩きました。12時ちょっとすぎぐらいに演芸場に入って席を確保しました。雨なのに、すでにそれなりのお客さんが入っているのには、びっくりしましたね。仲入り前後には満員でした。人気があるんですね。

結局12時に入ってから、トリまで見て出ましたので4時間半もいたことになります。そんなに長時間いた気がしないのは、始終笑っていたからでしょう。

娘が持つかどうかが気掛かりだったのですが、なんとか持ちました。短時間の出し物が入れ替わり出てくるのが子供でも持った理由ですかね。特に神楽の玉まわしなどがお気に入りでした。

一方で子供にはわからないネタもたくさんあっていろいろ質問を受けました。特にトリの喬太郎の前振りが池袋の街をネタにしたもので、これはさすがに子供にはさっぱりのようでした。本編は現代落語で、くらげの内蔵助君の冒険、というシュールなやつで、まるで絵本のような世界なのに思いっきり笑えるというものでした。これは娘も楽しんでいました。

昔の「おかあさんといっしょ」に出ていた志ん輔さんの落語は始めて聞きましたが、よかったですね。のざらしでした。熱演でさんざん笑いました。

私がお気に入りだったのは入船亭扇治の、お侍が稲荷さんに化ける話です。話にすーっと入って、籠に乗って私も松戸の本陣まで行ったかのような世界に入る感じを味わえました。

寄席って、良く出来たテーマパークみたいな所ですね。出てくる話も絵本や、児童文学、ファンタジーを彷佛とさせる不思議な話が多い。昔も今も夢中になれるフィクションってのは、あまり変わらないのかもしれない。


2003/4/22
few01