2005-01-01から1年間の記事一覧
大航海というのは新書館のダンスマガジンという美麗なダンス雑誌の別冊だそうです。ただ大航海はダンスとは何の関係もない評論誌で、ニーチェ、デリダ、マクルーハン、チョムスキーから、金融、宗教戦争、朝鮮、ジェンダー、アメリカ文明など様々なトピック…
小野 不由美 傑作だと思う。このシリーズの中で群を抜いて出来が良い。現代の子供も読める、おもしろい小説を書くという命題への一つの回答だ。きっちりした話だ。はめ絵がぴったりと収まるべき所に収まっている、といった印象を持った。中心となる登場人物…
矢作 俊彦 (原作), 落合 尚之(画)漫画を読みました。鉄人28号へのオマージュですね。『気分はもう戦争』の矢作俊彦が、やたらにマニアックな原作を書いて、それを落合氏が丁寧に漫画にしています。あぁ、まだ冒険活劇ってのが可能だったんだなぁ。中国・長春…
監督 ピーター・ジャクソン さきほど王の帰還を見てきました。 大変でしたねぇ。終わってよかった。 しかし、まぁ、ほんとうに指輪を映画にしてしまったんですね。すごい。逆に言うと、指輪が映画に、できてしまう時代になったんですね、こちらでもすごい。…
岩井俊二 彼の長編映画第一作らしい。中山美穂が実はあまり好きでなくて、見ていなかった。プロットは私には今ひとつだった、悪くないけれど。しかし映像とシナリオがいい。特に高校時代の思い出と、現在が繋がるところが、もちろん作品中のキーポイントなの…
岡田淳 大阪の小学校を舞台にした、関西弁を話す龍騎士の話だ。学校に忘れ物を取りに戻った主人公は、ボール紙の盾と剣を持つ日本人のおっさん「ジェラルド」に出会う。好きだね、こういうの。やっぱ私は岡田淳に相性が良いようだ。メルヘンや幻想文学、今流…
はやみねかおる 講談社ミステリーランドの一冊で、私にとって『子どもの王様』から読み始めて四冊目になる。このシリーズに入る時は、だいぶ恐る恐るだったが、四冊目となり大分なれて来た。恐る恐るというのは、ひどくつまらない可能性や、逆にびっくりする…
http://kunel.magazine.co.jp/ 今日の夕方、パンを買うために二子玉川に行った。改装した高島屋にあるPAULというフランスパンの店が目当てだ。行きの電車に乗る前にコンビニでクウネルという雑誌を買った。表紙に釜から出たばかりといったパンの写真がのって…
キャロル マタス & ペリー ノーデルマン ハリーの第一巻以外で始めて読んだネオファンタジーということになりますね。あっさり読めて、面白かったです。ファンタジーでは、どういう不思議を持ち込むか、その持ち込み方をどうするか、が一つのポイントになる…
カラフル文学館 梨木香歩 (著) 早川 司寿乃 (絵) 梨木香歩の絵本シリーズ 理論社は梨木香歩が文を、絵を複数の人が描く絵本のシリーズを刊行しており、これはその一冊だ。こんもりとした小さな森の近くに住む女の子「つばき」の所に森からの招待状が届く。森…
いぬうえくんときたざわくんきたやまようこ 犬の「いぬうえくん」と熊の「くまざわくん」の二匹が同居している。そこへ、いぬうえくんの知り合いの客が来る。さて、そのお客人とは。クールないぬうえくんと、細かく気配りするくまざわくんの掛け合い、対照が…