トムズボックス


日経MJという新聞があるのですが、その一面にトムズボックスの話が載っていました。絵本好きには紹介するまでもないかも知れませんね。


トムズボックスのHP
http://www.tomsbox.co.jp/


吉祥寺のちょっと離れた通りにある紅茶屋の、そのまた一番奥にある小さな小さな絵本屋です。妻に連れられて一度行った事があります。

四坪しかない店内の三方の壁が天井までいっぱいの絵本で埋められています。真ん中の通路にもテーブルが置かれていて、平積みの絵本たちがこぼれ落ちそうに乗せてあります。なんと3000冊もあるそうです。私が行った時には、開いた壁に絵本作家の原画が展示してありました。

もし何も知らずにこの店を見つけた絵本好きがいたらどんな風に感じるだろう、と思いました。感激のあまり泣いてしまうかも(^_^)。

ラインナップの特徴は自費出版の絵本が多数おかれていることです。簡単な製本で手作りされたような絵本がいっぱい置かれています。不思議な本屋だなと思いましたが、日経MJの記事で謎が解けました。社長の土井さんは絵本界では大変有名な編集者らしいです。それも珍しいフリーの編集者です。20人をこえる新人を発掘しプロにしたそうです。たいしたものです。

おもしろい絵本屋ですが、置かれている絵本の趣味が、実を言うと私の趣味とはすこしズレがありまして、惜しいなという印象も受けました。土井さんが気に入った作家の本だけを売ってあるそうでして、それも仕方ないかな、というか、正しい商売の仕方だな、と思いました。このセレクションに合う感性を持った客にとっては聖地のような場所に違いありません。

季節も良くなって来たので、また家族で吉祥寺散歩でもして行ってみようかと思います。


2002/9/24
few01