カフェカッパン (cafe Kappan)

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出張で訪れた福岡は暖かいというより、初夏の陽気でした。帰りの搭乗時間までの合間に、ひさしぶりにイムズに行きましたところ、五階に不思議な書店&カフェができていました。

名前はカフェカッパンと言います。新風社という出版社の関連店舗のようでした。黒を基調にした暗い店です。天井まである本棚が壁になっていて、びっしり本が入っています。小さいけれどイメージはバベルの図書館か。階段を上るとまた本棚です。目隠しの板で遮られた席が6つほどあり、お茶やケーキがいただけます。アイスコーヒーを頂きました。

以前お話したかと思いますが、私もいつかは書店カフェを作ってみたいと夢に見ているのですが、そのまさに夢に見たような店でびっくりしました。並んでいる本が新風社が出している少部数版の本で、全然見た事のない本ばかりでした。あまりに見た本が少ないので、これは眠って見ている夢なのか、とふと考えてしまったほどです。日本語で書かれている本ばかりなのに異国の本屋に紛れ込んだような感じでした。

残念なのは、おいてある本が、私にとっては玉石混淆でピンと来る物が少ないという点でしょうか。旅路のともとして持って行った、詩と思想の3月号「特集・ファンタジー」が面白くて、結局おいてある本ではなく、持って行ったその雑誌を読みふけってしまいました。暗い店で、手元だけがあかるく、静かな音楽がかかっていて、店の人の視線がないので没頭できます。これはいいですね。