ダ・ヴィンチのファンタジー特集へのコメント(第一弾)

本紹介の雑誌ダ・ヴィンチでファンタジーが取り上げられていたので久しぶりに買ってみました。

MOEの4月号もファンタジー特集でしたね。指輪効果おおきいな。


さて、ダ・ヴィンチの特集は、
「『エルマーのぼうけん』から『指輪物語』までなつかしの名作ファンタジーをもう一度」
だそうです。
内容は作家さんからの推薦と、クレヨンハウスのスタッフによる選定・紹介で構成されています。

どういう基準で選ばれたのかいま一つピンとこない感じがしました。取り上げられている本のリストをあげて、コメントしてみましょう。
#ちょっと長くなりそうなので、まず第一弾。


ナルニア国ものがたりC.S.ルイス/著 瀬田貞二/訳
しょっぱなはナルニアでした。ナルニアをすすめるのはやぶさかではないのだが、この面白さを伝えるのはとても難しい。


西遊記
アラビアン・ナイト
『聖書物語』犬養道子
古典を上げるのは、ちと反則のような。


『魔法のベッド南の島へ』メアリー・ノートン/著 猪熊葉子/訳
実は小学生のころ図書館から借りて良く読んでいたのがこの魔法のベッドシリーズ、2冊です。ノートンの処女作だったとは。もちろんノートンと言えば、
床下の小人たちメアリー・ノートン/著 林容吉/訳
の方が有名ですね。でもこちらはOceanさんの勧めにもかかわらず未読です。


『幸福な王子』オスカー・ワイルド/著 西村孝次/訳
オスカー・ワイルドっすか。『ドリアン・グレイの肖像』ですね。
http://www.hyuki.com/trans/prince.html
に『幸福な王子』全文がありますね。プロジェクト杉田玄白です。読み返してみて、その彫拓の見事さにうなります。


『盗賊たちの狂詩曲---ソード・ワールドRPGリプレイ集1---』グループSNE/共著
『モンスターたちの交響曲---ソード・ワールドRPGリプレイ集2---』グルー
プSNE/共著
『終わりなき即興曲---ソード・ワールドRPGリプレイ集3---』グループSNE/共著
一時期テーブルトークRPGにはまっていた時期があって、そのころ買って読みました。特集で取り上げるような本じゃないと思うけど。


『何かが道をやってくる』レイ・ブラッドベリ/著 大久保康雄/訳
未読です。『たんぽぽのお酒』『火星年代記』あたりが代表かと思うのですが。『何かが道を...』も面白いのでしょうか。


『大どろぼうホッツェンプロッツ』オトフリート・プロイスラー/著 
中村浩三/訳
『大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる』
オトフリート・プロイスラー/著 中村浩三/訳
『大どろぼうホッツェンプロッツ三たびあらわる』オトフリート・プロイスラー/
著 中村浩三/訳


『中国古典文学大系36』大田辰夫/訳
南総里見八犬伝滝沢馬琴/原作 浜たかや/編著
『カムイ・ユーカラ山本多助
これは寮美千子氏による推薦。何か違わないか。


星の王子さまサン=テグジュペリ/著 内藤濯/訳
サン=テグジュペリは『人間の土地』が愛読書でした。『夜間飛行』『南方郵便機』いずれも大好きです。でも『星の王子さま』は無気味な話で、好き、とは言えない難しい。


『高丘親王航海記』澁澤龍彦
傑作との評判高く、妻の本棚にもあるのですが、未読です。その内に読んでみよう。


『ベーバとベーバ』エリカ・リレッグ/著 矢川澄子/訳
知らないや。


『ほんものの魔法使』ポール・ギャリコ/著 矢川澄子/訳
傑作ですね。『雪のひとひら』『ジェニー』など多数の傑作があります。すごいです。


霧のむこうのふしぎな町柏葉幸子
高校生の頃だったか、妹の友人が好きな本とか言うので三部作を読んだことがあります。面白いと思いますね。でも期待したのとはちと違って甘い印象を受けました。宮崎駿が『千と千尋の神隠し』を作るきっかけとなった本です。ジブリのスタッフの一人が好きな本らしい。ところが宮崎氏は読んでみて、全然面白さがわからなかった、と言っています。映画のパンフレットに書いてあったんだっけ。


『海の物語』ジャン・ケロール/著 篠田知和基/訳
知らんなぁ。


『恋する魔女』立原えりか
立原えりかは色々読みましたが、これは読んでません。またけっこう読んだにもかかわらず印象に残っている話がない。うーみゅ。


『トムは真夜中の庭で』フィリッパ・ピアス/著 高杉一郎/訳
これは外せないでしょう。すごいねぇ。ファンタジーベストを選んだら当確間違いなしだね。


秘密の花園
『メアリー・ポピンズ』
『モモ』
トムとこれらは小川洋子氏の推薦。『モモ』って怖いなぁ。大人になってから読んだから良かったけど。子供の頃よんだら怖かったろうな。「時間に追い立てられる」っていう強迫観念が日に日に強くなっているような気がする今日この頃です。


『銀のいす』C.S.ルイス/著 瀬田貞二/訳
あえてナルニアからこれを選んで推薦しているのは久美沙織氏です。彼女の本は手に取ったことすらないが、なかなか良い選ではないか。


『怪物くん』藤子不二雄A
ふーん。あえて取り上げるか。


指輪物語』J.R.R.トールキン/著 瀬田貞二田中明子/訳
津原泰水氏が、指輪の事後談風にサムの話を2Pほど書いています。なかなか上手に書いている。でもやっぱ蛇足だな。


『タイタス・グローン---ゴーメンガースト三部作I---』マーヴィン・ピーク/
著 浅羽莢子/訳
ゴーメンガースト---ゴーメンガースト三部作II---』マーヴィン・ピーク/著 
浅羽莢子/訳
『タイタス・アローン---ゴーメンガースト三部作III---』マーヴィン・ピーク/
著 浅羽莢子/訳
大学生の時に買って以来、まだ終わりに辿り着いていません(^_^;)。本棚の肥やしです。いつか読み終わる日が来るのだろうか?


『つみつみニャー』長新太
知りません。でも長新太の絵本はたくさん読みました。
みなさんの思い出の長新太は何?
わたしは『てぶくろくろすけ』かなぁ。


『とぶ船』ヒルダ・ルイス/著 石井桃子/訳
有名だけど、読んでいません。読んだ人います?


影との戦い ゲド戦記I』ル=グイン/著 清水真砂子/訳
ゲドです。ファンタジーのシリーズ物で三巨頭というと指輪、ナルニア、そしてゲドでしょうか。最終巻のあまりの評判の悪さに、最後を読んでいません。少なくともそれまではすごく面白い。でもやっぱり『闇の左手』の方が好きです。


2002/6/13
few01