なつのひかり
江国香織・著
江国香織という作家もけっこう気になっていた一人だ。2001年は気になっていた女性作家の作をいろいろ読んだ。寮美千子、竹下文子、上橋菜穂子、宮部みゆき、恩田陸、長野まゆみ、そして江国香織である。
男性作家が少ないのは、同性として寂しい限りだ。最近の男性作家で良いのは誰だろう。
『なつのひかり』は不思議な小説だった。そしてけっこう好みかもしれない。
ストーリーは特に書くほどの何も無い。変な兄貴を持つ妹の話、行方不明になる義姉、亀、野菜売りのおばちゃん。
夏の話で、情景が良く分かる。ビールがいい。物足りない感じも少しするのだが、もう数冊読んでみよう。『アンモナイトをさがしに行こう』などを書いた干刈あがたという好きな作家がいたのだが、彼女の作風に似ている。
2002/5/9
few01