のだめカンタービレ

二ノ宮 知子 (1)-(11)
のだめカンタービレ(1) (講談社コミックスキス (368巻)) ... のだめカンタービレ(11) (KC KISS)


音大に通う学生たちを描いた漫画だ(いまは卒業後に話しが移っている)。面白いという評判だったので、気分転換に全巻買って一気読んだ。これはおもしろいね。「のだめ」のキャラクターがいい。

北大の獣医学部を描いた『動物のお医者さん』という漫画があるが、シチュエーションが似ている。個性豊かな学生と先生たちが出てくる笑える漫画だ。

主人公は野田恵(のだめぐみ)、通称「のだめ」というピアノ科の女の子だ。まるっきり天然、破天荒な自由人で、でもピアノには天賦の才能がある。副主人公(と言っていいのか?)が千秋という一学年上の男の子で、指揮者志望だ。彼はピアノもバイオリンも抜群にうまい、全方位に秀でている。でも、トラウマがあって飛行機と船に乗れない。この二人を中心に、奇天烈な人物が多数でてくる。

さいきんテレビなどを見ていると、いじわるな笑いが多い。笑えるけど、気分が多少すさむ。その点、この漫画はいい。天使の笑いってやつかな。読んで気持ちよく笑える。

なお、単にギャグマンガではなくて、音楽についてもなかなかいい感じだ。実際に音大の学生さんなどに聞きながら作られているようで、音楽がつくられてゆく過程が上手に描かれている。なかなか感動的ですらある。


2007/1/23 追記:上記を書いたのは2005年の春で、まさかこれほどの人気になるとは思わなかった。ドラマもなかなかよかったね。