APPLESEED

荒牧伸志
APPLESEED [DVD]


士郎正宗原作の漫画を映画化したものだ。夜中に『MONSTER』と一緒にやっていた『攻殻機動隊S.A.C. 2nd GIG』が終わって、そういえば見ていなかったな、と思い出して見る事にした。ハウルイノセンスと同時期の公開だったので、見に行けていなかった。それにしても2004年は、SFやファンタジー映画の大作が目白押しだったんだなぁ。

APPLESEEDは、士郎正宗の初期の漫画『アップルシード』が原作になっている。たしか私が大学生の頃の漫画だったかな。機械工学科の友人が好きで、私に読ませてくれたのを覚えている。

原作は全4巻で、実は終わっておらず未完の状態である。5巻が描かれることはないのではないかと言われている。22世紀中葉の未来の話で、バイオロイドという名称の、クローン人間が普通に人間に混じって暮らしている世界だ。主人公はやたら戦闘能力の高いデュナンという女性である。映画では、モーションキャプチャを使った滑らかな動きが見事だった。

映画は予告編を見ればわかるように、フルCGで、キャラクターはカトゥーンレンダリングを使い、アニメっぽくなっている。奇麗なお人形さんが動いているような感じだ。個人的には微妙、というか不自然な感じが多少した。テレビゲームみたいだ。

他の人の映画の感想から、士郎正宗原作にも関わらず、かなりわかりやすい話になっているという予備知識を持って見たが、確かにわかりやすい。イノセンスとは大きく違う。それを良いと取るか、物足りないと取るか。私個人的には無意味に難解なのより、よほど好感が持てた。攻殻機動隊が好きな人なら見ても損はないと思う。ただ予告編には変なところがある。予告編を見ると、ドュナンは、ブリアレオスと結婚してお母さんにでもなるのか、という感じだが、そういうのは全くない。