寝床術

睡眠文化研究所 編
寝床術


私は睡眠が好きだ。世の中には、長時間寝るのが苦痛だという人も、少なくないが、私は、たくさん寝るの平気。みなさんは、どっち派?

なので「心地よく寝たい」という要求は強く、この本は、そういう私の目に止まった。書名からすると、HOW TO本のようだが、そうではなく、レポート集である。眠りに関する調査と、テクニカルなエッセイを集めてある。くつろいで読むのに良い本だった。ただ役にはあまり立たなかったが。

睡眠文化研究所、というのは冗談ではなくて、本当にある団体らしく、活動をまとめた本を何冊も出している。これはその最新刊ということだ。

最初のあたりに、海外からの留学生たちに、睡眠の話をさせる談話が載っている。脱力系のゆるい談話だ。そして彼らは、日本人はどこでも寝る、ということに、一様に驚いている。

フランスのベノアットさん曰く

でも、一番びっくりしたのは日本人の寝方。どこでも寝てる。電車とか図書館とか喫茶店とかでも寝てる。それから研究室でも

エチオピアのマモさん曰く

私も、日本人がどこでも寝ることにびっくりしました。授業中でも寝ます。

おいおい。