バッテリー IV
III巻を読んだのが大分前だったので、どういう所まで話がいってたのか完全に忘れていたが、ちょっと読んだら思い出した。
横手の中学校と練習試合をするという話だった。あいかわらず上手い。今回、印象的だったのは、横手の瑞垣と門脇だ。中学生って、それまで果ての見えなかった世界に、いろいろ果てが見えてくる。その中でもがく姿が描かれている。
オトムライが
ガキには、ガキにしかできんことがある。
という。
そうだったなぁ、と思い出す。年をとると、できることは増えるけれど、あの時にしかできないこともある。たしかに。羨ましくもあるが、もうご免だとも思う。
先日、中一の娘に、
何か上手く行かないことにぶつかった時、それは努力が足りないのか、才能がないのか、わかんない。
というようなことを、訊かれた。
私は、それは誰にもわからない。ただ、自分が成し遂げたいと思っていることは、思い続けていることは、大概実現するものだと、今までの経験から信じている。と言った。
彼女には上手く伝わらなかったようだけれど。