木内美羽写真展「mius」


妻と新宿のコニカミノルタプラザ
http://konicaminolta.jp/about/plaza/
に行って、写真展を見てきた。

コニカミノルタプラザというのは、JR新宿駅の東口を出て中村屋の手前、新宿高野ビルの4Fにある写真展示スペースだ。ほとんどは無料で、セミプロやプロのミニ写真展をやっている。JR新宿駅東口の恐ろしいほどの喧噪から、高野ビルに入ると、ひとけがなく別の空間に迷い込んだようである。4Fまでエレベータで行くと、それほど客のいない静かな空間になっている。

新宿に行って疲れたら、ちょっと寄って見るといいかもしれない。

miusが目的で行ったが、残りの二つの写真展(阿部千佳子写真展「種子[たね]の時間[とき]」秋山亮二写真展「なら〜ふたたび」)もなかなか良い写真だった。特に「なら〜ふたたび」は、年配のカメラマンが大判のカメラでゆったり撮影した奈良の風物写真で、気分が静かに落ち着く。色がいい。

miusは、ホームページ
http://www.k-house.tv/mius/
を見ればわかるが、コンクリートの壁面や、道路などを真っ正面から撮影した写真で、それを大きく引き延ばして壁に20枚ほど飾ってあった。ペンキの痕や、錆、ひび割れなどが、まるで抽象絵画のようで、たいへん魅力的だ。実は、私の目的は芸術作品として見に行ったのではなくて、ちょうど仕事で電力設備の損傷を写真に取る研究をやっていて、うまく撮るにはどうしたらいいか、ヒントが得られるかも、と思って見に行った。

木内さんご本人(若い女性)が受付をしていて、撮影について質問したら、予想に反して、スナップ感覚で大量に撮影した写真とのことだった。すべて手持ちで、デジタル一眼レフ(一部コンパクトデジカメ)の標準レンズで撮影したとのこと。なるべく絞りを絞るようにはしたとのことですが、気軽に撮影したものだそうだ。会場には、彼女が撮影した他の写真が、サービスサイズでバインダーに入れて置かれていた。1000枚ほどある。とにかくたくさん撮影して、その中から感性にあうものを選んだのだろう。なるほど、これがデジカメ時代のカメラ使いか、と感心した。