「戸栗美術館」

そこから、途中、鍋島松濤公園で亀の甲羅干しを見て、すぐ近くにあるのが、戸栗美術館、陶磁器専門の美術館だ。

初期伊万里が展示されていた。ここは財団法人で、入館料は1000円だ。初期伊万里というのは1610〜1650年ごろの色絵が始まるまでの最初期の伊万里焼を意味する。まだ技術的に完成されておらず、色がまだらだったり、形が歪だったり、模様もざっくりとした磁器だが、なかなか味があって、子どもの頃から見て来たカラフルな伊万里焼に、多少うんざりしている佐賀生まれの私には、こっちが素直に鑑賞できると感じた。妻は、色絵直前の赤茶色系のものが好きだと言っていた。